ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ 猩々袴
ユリ科 ショウジョウバカマ属 多年草 花期 5月~7月
名は花を想像上の動物である猩々の赤い顔に、
地面に張り付いた葉を袴に見立てたものと説明されることが多いが、
本当のところは、花ではなく冬期に葉の霜に当った部分が
紅染することからついたものといわれます。多湿地に生える多年草で、
低山帯から高山帯まで生育域が広いです。雪解けとともに
ロゼット状の葉の真ん中から鱗片葉が数個ついた花茎を伸ばし、
先端にピンクの花を密につけます。花の色は白から赤、紫まで変化があります。
春早く花をつけるが高山では夏でも見ることができます。
花が終わると花茎は60㎝以上に伸び、咲き始めの可憐さは
微塵もなくなってしまいます。しかしこれは繁殖のために
微細な種を少しでも遠くに飛ばすためのしたたかな戦略みたいです。
また、葉先に子苗を作る術も持ち合わせています。
シロバナショウジョウバカマは花が白く、葉の縁に波状鋸歯があり、
関東以西と四国に分布する。九州にはツクシショウジョウバカマが分布します。
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