ガガブタ 鏡蓋 ミツガシワ科 アサザ属
生育環境 湖沼やため池で群制する浮遊性の多年草。
分布 北海道、本州、四国、九州、東アジア、
浮葉性、または抽水性の植物で、地下茎をのばして生長する。
スイレンに似た円心形もしくは卵心形の浮葉をつけ、長さ8-20cm。
スイレンと決定的に違うのは、水底の茎から伸びるのが葉柄でなく茎である。
浮葉の少し下に芽や根が出る部位があり、ここから先だけが真の葉柄である。
この部分から根や花芽、やがては葉も出てくることで、この部分だけで独立した
植物体となることが出来る。花期は7-9月で、多数の白い花を咲かせる。
花は上記の葉の少し下の部位から出る。水面から出た花には5弁があり、
その白い花弁の周辺は細かく裂けていて、一面に毛が生えたような見かけになっている。
オグラセンノウ ナデシコ科 センノウ属
オグラセンノウは湿原に生育する多年生草本。
1903年に熊本県の阿蘇で採集された標本に基づき、
牧野富太郎氏が新種として記載しましたよ。
古書である本草図説に掲載されていた植物に当てはめ、
オグラセンノウの名を付けたようであります。
1921年に岡山県の哲西町で採取された標本に、
サワナデシコという名が付けられたが、
その後オグラセンノウと同一種であることが判明しまして
オグラセンノウの分布は、熊本県阿蘇地方と岡山県北西部から
広島県の北東部にかけての狭い地域で確認されています。
オグラセンノウは、高さ1mほどにもなるが茎は細く、
自立せずに他の植物に寄り添う形で生育しています。
生育立地は湿原の中ではやや栄養分の多い場所ですし、
イメージとしては貧栄養と中栄養のはざまといった環境に生息しています。
茎は細く、高さ1m程になり、下向きに短毛がある。
葉は対生し、長さは4.5~11cm。基部が最も広く、両面には微毛が散生し、
縁には毛があります。花期は6月から8月に咲きます。
花弁の先端は繊細に分裂し、基部には付属体があって
濃紫色の葯を付け雄しべは10本有りますよ。
ツチアケビ ラン科 ツチアケビ属 別名はヤマシャクジョウです。
花期は6月~7月 生育地は山野 分布 北海道 本州 四国 九州
森林内に生育するラン科の植物で腐生植物で菌従属栄養植物としては
非常に草たけが高く大きな真っ赤な果実がつきますので
大変人目を引く植物です。
地上部には葉などは無く、地面から鮮やかな黄色の花茎が伸びて
高さは1mになります。秋になりましたら花茎の上部に果実がつき
熟しますと長さが10cmにもなり茎を含めて全体が赤くなります。
光合成を行う葉を持たず栄養の全てを共生菌に依存しています。
ナラタケと蘭菌形成し栄養的に寄生し地下には太い地下茎があり
長く横に這い地下茎には鱗片状の葉がついています。