サンインシロカネソウ
サンインシロカネソウ キンポウゲ科 シロカネソウ属
分布 生育地 本州(福井県~島根県)の日本海側温帯林中の林下
花期 3~5月 草文5~18cmの多年草。
特徴 下部の葉はややずれてつき、上部の葉は対生し、鈍い鋸歯がある。
花は黄色で、アズマシロカネソウとよく似ているがやや小さく、
花後、匐枝を出して繁殖する。特徴のある果実を付ける。
二つの果実の基部にはふくらんだ付属体がある。
花後に長い匍匐茎を出して群落を形成する。
渓谷の崖地や岩場などでは単に種子を散布するだけでは定着しにくく、
匍匐枝などによって確実に子孫を残すことが有利な戦略でしょうね。
このような渓谷に生育する種は次第に減少しつつあるものが多く、
サンインシロカネソウも岡山県では稀少である。このような減少の原因は、
森林伐採や林道の整備、砂防工事などの直接的原因の他に、
砂防堰堤などの建設によって渓谷の河床が安定し、
新たな崖地や露岩地などができにくくなったことなどが考えられます。