2016年8月 1日 (月)

イワタバコ

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イワタバコ イワタバコ科 イワタバコ属 多年草
花期 7月~8月 分布 四国、九州、南西諸島に分布しています、
谷間の湿った崖や水の滴る岩壁に着生しています。
葉は根生して垂れ下がって生えていますが葉身は普通長さ6-15cmですが、
50cmにまで成長するものもあります。
葉はしわのある楕円状卵形で先は鋭くとがり、基部は翼をもつ柄に連なります。
縁には不ぞろいな鋸歯があり8月頃に高さ10-20cmの花茎を出して花をつけます。
花冠は径約1-1.5cmで5裂し筒部は短いです。
雄ずいは5個あり、花冠の基部に着き花糸は短く葯は直立しています。
イワタバコが群生している岩場では紫色の星が有るようで、
薄暗い場所ですが素晴らしい光景ですよ。

2016年7月28日 (木)

コオニユリ

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コオニユリ ユリ科 ユリ属 別名 スゲユリ
名前の由来 オニユリに比べまして 小ぶりで花数も少ないです。
分布 北海道 本州 四国 九州
山地のやや湿り気のある草原に生える。 
葉は互生。 葉身は狭披針形。葉柄はない葉の付け根にムカゴをつけない。
草丈1~1.5m 花茎に4~10個の橙紅色の花をつける。 
花被片に濃い斑点が多数あり、強く反り返ります。
花の直径は約8cm。花期7月~9月 よく結実します。多年草です。 
類異種はオニユリで葉の付け根にムカゴをつけます。

2016年7月26日 (火)

フウラン

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フウラン 風蘭 ラン科 フウラン属 
生育環境は樹木や岩場に着生しまして花を咲かせます
分布は本州中部以南から琉球列島にわたる地域に生育します。
茎は短く直立し隙間なく葉をつけます。
葉は細くて硬く先端がとがっている。
断面が三角になるほど分厚く上面の中央には主脈に沿って溝がある。
葉の基部は茎を抱く形になり茎より少し上に関節があって古い葉は基部を茎に残して脱落する。
古い茎は葉鞘に包まれた状態になる。根は茎ほどに太く葉鞘を突き破って出てくる。
表面は白く先端だけが生っぽい色になる。根元の茎から新芽を出して次第に株立します。
人間の頭ほどの群落が作られる場合もある。成長はなかなかに遅い。
年間に生じる葉は一本の茎について2-3枚程度です。
個々の葉は数年の寿命がある。初夏に花を咲かせ花はよい香りがします。
花茎は茎の基部の方の葉の間から出てそれぞれに3-5個の花が付きます。
花茎からはさらに長い子房がのび花はその先につくので葉よりもかなり上ので花が咲きます。
花は純白かわずかに赤紫を帯びるのが普通。五弁はやや細目の倒卵形で反り返ります。
唇弁は前に突き出して少し三つに割れる。花の下には距があり非常に長く
下に向かって垂れながら曲がって最後は前を向きます。
ほとんどの花が同じ方向を向いて咲きます。

2016年7月20日 (水)

ヒメユリ

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ヒメユリ(姫百合) ユリ科 ユリ属 多年草
山地にはえる多年草。茎は高さ30~80cm。葉は多数つき、
線形で長さ5~10cm、柄がない。葉縁に半円形の突起がある。
花は6~7月、上向きに開く。花被片は倒披針形で長さ3~4cm、
朱赤色で濃色の斑点がある。花粉は赤色。
茎先に朱紅色の6弁花が1~5個つき、上向きに咲く。
濃い赤褐色の斑点がある。長さは3~6です。

2016年7月18日 (月)

ガガブタ

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ガガブタ 鏡蓋 ミツガシワ科 アサザ属
生育環境 湖沼やため池で群制する浮遊性の多年草。
分布 北海道、本州、四国、九州、東アジア、
浮葉性、または抽水性の植物で、地下茎をのばして生長する。
スイレンに似た円心形もしくは卵心形の浮葉をつけ、長さ8-20cm。
スイレンと決定的に違うのは、水底の茎から伸びるのが葉柄でなく茎である。
浮葉の少し下に芽や根が出る部位があり、ここから先だけが真の葉柄である。
この部分から根や花芽、やがては葉も出てくることで、この部分だけで独立した
植物体となることが出来る。花期は7-9月で、多数の白い花を咲かせる。
花は上記の葉の少し下の部位から出る。水面から出た花には5弁があり、
その白い花弁の周辺は細かく裂けていて、一面に毛が生えたような見かけになっている。
自家不和合性をもち結実するためには他家受粉が必要となる。
あまり深くない止水域に出現する日本では個体群が減少傾向にある。

2016年7月11日 (月)

クモキリソウ

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クモキリソウ ラン科 クモキリ属 多年草 花期 6~8月 草文 10~20cm 分布 日本全土 花茎 側花弁長さ6~7mm、唇弁長さ5~6mm 生育場所 山地の疎林下 花色 淡緑色、または黒褐色 茎葉 対生で2枚、広卵形、縁は細かく波打ち、葉脈の網目ははっきりしない 低地~山地の林内や林縁などに生え、茎の高さは15~30センチ。 茎頂の花序に、淡緑色または黒褐色の花を5個~15個つける。 背萼片、側萼片、側花弁はともに細い管状で、長さは約8ミリ。 唇弁は広い舌状で反り返り、長さは約6ミリ。 葉は2個あり、長楕円形で、縁は波状に縮れます。

2016年7月 5日 (火)

ヒナラン

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ヒナラン ラン科 ヒナラン属  多年草
植物体は長さ5cm前後、幅1-2cm程の長楕円形の1枚の葉をもち
やや小型のもので有ります。花期は初夏の頃で、花は3mmほどです。
花茎を10-15cm程の高さに薄紫色の小花を10花程つけます。
多くは露岩地、岩壁に生え、時には人工的な岩壁にも生える事もあります。
国内では関東地方以西から四国、九州に分布するものとされています。
県内では全域の山地に生育地が点在しているようです。
過去においては路傍の人工的な岩崖などにも生育するものが見られたが、
多くはその場の遷移による草原化、樹林化や道路の拡幅工事などにより
生育地の破壊などがあって、生育地は明らかに減少しているようです。

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2016年6月29日 (水)

カキラン

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カキラン ラン科 カキラン属 多年草
分布 日本では 北海道 本州 四国 九州 種子島 奄美大島 徳之島に分布します。
生育環境 山野の日当たりの良い湿地とか沢沿いの湿り気の有る場所に生育します。
茎の高さは30~70㎝葉は茎に互生し卵状披針形で基部が鞘状になって茎を抱きます。
上部にいくにしたがって葉は小さくなりますし花期は6~8月です。
黄褐色の花を茎の先に10ほど総状につけ下方から開花して行きます。
花の唇弁にある紅紫色の模様が目立ちまして和名は花の色が柿の実の色に似ている事で由来する。
東北地方の花は黄色に紅紫色の模様がなく茎の下部が紫色を帯びないキバナカキランと
九州南部の唇弁が側花弁と同形であるイソマカキランなどが生育して居ます。

2016年6月24日 (金)

ジュンサイ

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ジュンサイ ハゴロモモ科 ジュンサイ科 スイレン属 多年、水生植物
スイレンなどと同じように葉を水面に浮かべる水草である。
澄んだ淡水の池に自生する。若芽の部分を食用にするため栽培されている場合もあります。
東南アジア - インド、アフリカ、オーストラリア、アメリカ等に世界に広く分布してます。
日本では北海道 - 九州及び南西諸島(種子島・沖縄島に分布するが、すでに絶滅した地域もあります。
多年生の浮葉植物。葉は互生、楕円形で、長さ5 - 12mm、裏面は紫色。
葉柄は裏側の真ん中に着く盾形であり、ハスの葉と同じ付き方です。
地下茎は水底の泥の中にあるが、そこから葉柄をのばすのではなく、茎が伸びて水面近くまで達します。
秋に地下茎の一部は、養分を貯蔵して越冬用の殖芽となります。
この茎からまばらに葉柄をのばし、その先に葉をつける。茎の先端の芽の部分や若葉の裏面は
寒天質の粘液で厚く覆われ、ムチンによるぬめりがあります。
花期は6 - 8月。花は茎から水面に伸びた柄の先につき、直径1 - 1.6cm。花弁・がく片は3枚ずつで
スイレンの花を細くしたような姿だが、花弁は紫褐色であまり目立たないです。
北海道七飯町にある大沼国定公園には、大沼三湖のひとつである蓴菜沼があります。

2016年6月18日 (土)

カワラナデシコ

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カワラナデシコ ナデシコ科 ナデシコ属 多年草。
日本では本州以西四国、九州に広く分布するほか、沖縄諸島 久米島 渡名喜島に少数が自生します。
日本国外では朝鮮、中国、台湾に分布します。
主に日当たりの良い草原や河原に生育するが、路傍や山地の斜面、海岸の砂浜等でも生育しています。
多年草で、高さ30~50cm。茎は根から叢生し、節が膨らむ。葉は対生、線形~線状披針形で長さ4~7cm、
先端は鋭く尖り、基部は茎を抱きこみ 抱茎 無毛で、粉白色を呈す。葉柄は無い。
花期は6~9月。花は茎の頂端に付き、直径4~5cm、がく片は3~4cm、苞(ほう)は3~4対あります。
花弁は5枚で、先が糸状に細裂している。雄蕊は10本、雌蕊は花柱2本です。
色は、淡紅色が一般的だが、白色も多い。また、淡紅色と白色が混ざっている個体もあります。
栽培していると白色のものが淡紅色に変化したりもします。